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2年連続の二冠馬誕生!! ~第73回日本ダービー回顧~ [レース回顧]

今年の日本ダービーはメイショウサムソン&石橋守の“地味~ズ”による二冠達成というどんな名脚本家でも書けないような筋書きでの終焉となりました。

天候が心配された明け方、昨夜より降り続く雨が雷を伴って府中に降り注いでいました。

この雨にはダービー出走馬すべての関係者が困惑したことでしょう。

皐月賞を制したメイショウサムソンとて例外ではなかったそうです。
道悪が下手ということでは無いそうなのですが、「飛びの大きい馬なので渋りすぎると滑ってしまう心配があった」と石橋守騎手はレース後語ったそうです。

アドマイヤメインも同様の懸念があったでしょう。キレを身上とするアドマイヤムーン・マルカシェンク・ドリームパスポート・サクラメガワンダーもいやな雨だったでしょう。

午後には雨が完全に止み、ダービー前には重からやや重へと馬場も回復し懸念された馬場状態はさほどでもない状態へと変化していったのでありました。

体重が発表され各陣営のここまでの完璧な調整に感動しつつパドックへ目を向けるとそこにはダービー出走馬が周回していました。

デビューしてから幾多の苦難を乗り越えここへ出走してきた18頭。同期生8823頭の中から選りすぐりの18頭。

ピカピカに輝いた馬体を誇らしげに見せつけ、どうだ!!といわんばかりに力強く歩を進めていくその姿にはここまで無事に辿り着いたことへの拍手を送りたい気持ちで一杯です。

本場場入場・返し馬も終え後はスタートを待つばかり・・・。

ファンファーレとともに場内からは観衆の手拍子、その後に観衆の雄叫び。

ここに出てきた18頭はそんな歓声に驚く様子は微塵もなくむしろ「ウルサイ!!黙って見とれ!!」とでも言いたげな表情をしていたかのよう。

レースがスタートし決してスタートは良くない⑥アドマイヤメインが押して先頭に立とうとするところを隣の⑦フサイチリシャールがそうはさせじ!!とこちらも先行態勢。しかし1コーナーを回るころには位置取り争いも落ち着きアドマイヤメインのマイペースに。

⑪ヴィクトリーランの故障という残念な出来事がありましたが1,000m通過が62秒5、1,200m通過が1分15秒2という超スローペースでの展開。耐え切れなくなった後続陣が押上げを図る中落ち着いていたのはメイショウサムソンとアドマイヤメインとドリームパスポートの3頭と鞍上の3人。

後続の押上げで包まれるのを避け外へと持ち出した石橋守騎手の冷静な状況判断、徐々にペースを上げつつ後続を引き付ける柴田善臣騎手の計算された騎乗、周りが追い上げていく中でジッと我慢し内で脚を貯めた四位洋文の大胆な騎乗。

上位3着までに来た騎手はレースが見えていたのでしょう。他の馬と騎手がペースへの焦りと意地、馬場への憤りで伸びを失う中でこの3頭と3人は流れに乗っていました。

最後の直線を向き2番手以下に2馬身差をつけ残り500mを迎えたアドマイヤメインの柴田善臣騎手はジワジワと仕掛け残り300mで追い出し。
対するメイショウサムソンと石橋守騎手は馬なりですぐ前にいたトップオブツヨシを交わし残るはアドマイヤメインただ一頭。

必死に追い出しているアドマイヤメインを尻目に鞍上・石橋守騎手のゴーサインにすばやく反応し僅かではあるが前へ。

大観衆の目にはメイショウサムソンとアドマイヤメインの激しい追い比べのように見えていたのでしょうが、必至で追われているアドマイヤメインに対してクビ差抜け出したメイショウサムソンは残り数十メートルをただ真っ直ぐに、馬も騎手もまだ見ぬ栄光のゴールへと・・・。

ゴールの瞬間、鞍上の石橋守騎手がホッとしたような表情になった気がしたのは私だけでしょうか?

人知れずプレッシャーと戦っていたのでしょう。皐月賞を人気薄だったとはいえ勝ったということで今度は受けて立つという存在になるということもあったでしょうし、騎手人生の中で初めての人気馬でのダービー騎乗。河内洋引退後の関西のまとめ役と言われる程のベテランでも緊張するのが日本ダービー。1番人気の重圧を背負い、それに応えることができたという安堵の表情だったのでしょう。

レースの勝ちタイム、道中のラップタイムなど数字で見てしまえば決してレベルが高いダービーだったとは言えないかも知れません。実は私もそう思っている一人ではありますが、改めて競馬でよく言われるであろう一言を思い出しました次第です。

「競馬は時計が全てではない」

結果として全ての馬が同じ条件で走っている以上メイショウサムソンは世代の頂点に立ったことには変わりませんし、石橋守騎手は第73回ダービージョッキーとして名を刻まれるのです。

これからはダービー馬、ダービージョッキーとしての道が待っています。まずは夏を無事に越す事、そして三冠の舞台となる菊花賞。その後は古馬との対戦・・・。

ダービーはゴールではありません。競走馬の一生においてまずは一つの節目、通過点です。メイショウサムソンもゴールを迎えたわけではありません。ここからがまたスタートなのです。

ダービー馬として、ダービージョッキーとしてこれからも無事に、勇敢にそして感動するレースを見せて欲しいと思います。

おめでとうメイショウサムソン!!おめでとう石橋守騎手!!

そして来年2月に勇退される瀬戸口調教師、最後のダービーでこんなにも素晴らしい結果を迎える事が出来、改めておめでとうございますと言いたいと思います。

2着アドマイヤメイン・3着ドリームパスポートは現時点での力は全て出し切ったでしょう。両馬ともこれからさらに成長が望めそうな2頭、秋の飛躍に期待しましょう。(ドリームパスポートは去年のシックスセンスとダブる気がするのですが・・・)

2着となった柴田善臣騎手もやれるだけのことはしたダービーだったでしょうから悔しさよりも清々しさの方が強いのではないでしょうか。競馬学校1期生同士として同じ釜の飯を食った仲間がダービージョッキーになったのですから。

3着の四位洋文騎手は昨年のシックスセンスでの騎乗をなぞるかのようなコース取りで突っ込んできました。そのときに一番良いであろう馬場を通ってくることが出来る騎乗技術に感服です。

4着のマルカシェンクは2歳時の素質溢れる姿を一瞬垣間見たような気がします。今回の休養は療養でしたのでこの夏の充実に期待して。

5着のロジックは距離に不安はさほどないのではないでしょうか?ベストとはいえない距離でしたが気性に不安がない分ある程度の距離はこなせるでしょう。

2番人気のフサイチジャンクは11着・・・。馬場なのか、距離なのか、成長度なのか・・・。敗因は誰にもわからないでしょう。乗っていた岩田騎手でさえも「一瞬手応えはあったけどそれ以降は全く伸びなかった・・・」というコメントを残していました。完成を100とするならこの馬の場合はまだ60~70でしょう。この馬もこれからに期待です。

「ダービー男」武豊騎手が騎乗したアドマイヤムーンは7着。敗因はペースの一言に尽きますね。武豊騎手騎手も下からの距離不安のせいか決め打ちのような後方からの競馬。今回のようなペースでは厳しいでしょう。ただ、能力は世代トップクラスにあるとは思いますのでまた出直しですね。

さぁ、今年のダービーは終わりました。次開催からは来年のダービー・オークスを夢見る若駒たちがデビューします。

来年、この舞台に立つのはいったいどの馬でしょうか?そしてただ一頭に与えられるダービー馬の称号はどの馬に手に?


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lifeblog

はじめまして。へろへろもへじです。
記事読んで共感できるところありました。
私は石橋騎手が感慨無量のように思えました。皐月賞の時は22年目での
初G1でしたが、今回は夢のまた夢を掴んだということで夢見心地だったでは
と思いました。
あとヴィクトリーランの安藤騎手がうまく外に追い出したのも、井崎さんが言ってたのと受け売りですが、良かったです。
これからも読ませて下さい。
来週は安田記念ですね。頑張りましょう!
by lifeblog (2006-05-30 00:41) 

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